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私たちはおよそ60兆個もある細胞を健全な状態に維持するため、一定のエネルギーが供給されないと生きていけません。この身体に必要なエネルギーは胃や小腸の消化酵素によって炭水化物はグルコースに、たんぱく質はアミノ酸へと変化し栄養素となります。この栄養素は腸の壁を通して血管に吸収され、門脈という太くて薄い血管で肝臓に運ばれ、素早くエネルギー源を作り出していきます。直ちに使用しないエネルギーの基は沈黙の臓器と呼ばれるこの肝臓で貯蔵され、必要に応じて放出されます。もう一つの脂肪は肝臓や胆嚢からの胆汁の働きで分解しやすい形に変わり、腸で分泌される酵素で脂肪酸とグリセリドという形に変わり腸壁より吸収されます。脂肪酸とグリセリドは図の黄色の道、リンパ管と呼ばれる第2の血管に入り、膨れている乳ビ槽、胸管を進んで左の方から静脈に入り心臓や肺、脳にも達して身体をめぐり身体の動きに応じて消費されることになります。
体が動く、そして動かすことができるということはエネルギーのバランスの需要と供給に必要不可欠な知恵であり、その源を担うのが腸内環境であるといえます。 |
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